2012年8月25日土曜日

ThinkPad T410s ヒートシンクにグリス塗り直し、その後

先日、ThinkPad T410sを分解して、CPU・GPU兼用のヒートシンク/ファンの
グリスを塗り直しました。
その後、同じ環境でしばらく使っての報告です。

まずは、どのような環境で使用していたかというと、

・ThinkPad ミニドックプラスシリーズ3
・ドックのDisplayPortに、Accell UltraAV(K087B-005B)を接続し、UltraAVの
 DVIポートのうちの2つにディスプレイを接続。それぞれ、1920x1200で使用。
・ドックのDVIポートにディスプレイを接続し、1920x1200で使用。
・USBにはキーボード、プリンタなどを接続

ということで、ディスプレイ3台構成で使用していました。
このT410sはスイッチャブルグラフィックモデルなので、ドックのDVIかDisplayPort
に2台までのディスプレイしか接続できないのですが、UltraAVを使用することで、
ThinkPad側から見ると、1920x1200のディスプレイと3840x1200のディスプレイの
2台を接続している形となり、裏技的に3台のディスプレイを使用することができます。

そもそもこの構成がGPUに負荷をかけているとも言えるのですが、仕様上のMAXあたりの
解像度でぎりぎりOKな構成だったと思います。


PCの使用用途としては、VisualStudioやSQL Serverを同時に使用してASP.NETの開発を
行ったり、GIMPでの画像作成などもしています。
他にエクセルやら会計処理やらしていますが、それほどPCに負荷がかかるようなこと
ではないと思います。

以前であれば部屋はエアコンをかけつつも、夏は15時前後になると暑くなるためウィンドウ
をたくさん開いて開発などをしていると画面の動きが悪くなったりしていました。
こうなるしきい値がどうやら、GPUの温度が100度を超えたあたりのようでした。
また、この時間以外や通常の使用でもGPU温度は80度を超えることは度々ありました。

それで、グリスを塗り直した後の結果ですが、通常のGPU温度は70度弱程度、気温が
上がる時間帯や画像に負荷がかかるようなことをしても、80度から85度程度までに
収まるようになりました!

グリスを塗り直した時に元々のグリスを見てみましたが、見た感じは劣化したようには
見えませんでしたが、GPUのグリスはシート状だったので、密着度合いが悪かったの
かもしれません。
また、そこそこ性能がよさそうなグリスを選択したので、熱伝導効率がよくなったという
のもあるかもしれませんね。

これ以外に、PCを設置している場所に熱がこもらないようUSBファンを設置しました。
それと、TPFanControlというソフトでファンの回転数制御設定を変えてみました。

CPUとGPUの銅のヒートシンクが一緒にCPUファンに接続されていますが、ファンの制御は
CPUの温度で行われています。

IMG_0377.JPG

なので、GPUだけ温度が上がってもファンの回転数は上がらないみたいです。
実際はつながているのでGPU温度が上がった場合、CPUの方にもある程度は熱が伝わる
ため回転数はある程度は上がる傾向にはあると思います。PCの処理的にもCPUが全く
使われずにGPUだけフル稼働ということはそんなにないとは思います。

とはいえ、今回の構成ではGPUの処理が重めだったので、GPUのみ温度が常に上がり気味
だったようです。
標準のファン制御ではCPU温度のみしか見ていないので、CPUの温度が落ちてもGPUはまだ
熱いということがあるので、CPUの温度を標準より下げ気味になるようなファン制御に
変更しました。
具体的には以下の設定で使っています。

Level=60 0
Level=65 2
Level=67 3
Level=70 5
Level=73 6
Level=76 7
Level=85 64

とりあえず、これでうまくいっています。

T410sの熱問題は、私の使い方の問題が確かに大きいのですが、性能をかなり使い切るような
使い方をする場合は気をつけなければいけないかもしれないですね。

今、ちょっとした事情で別の滞在先でT410sを久しぶりに単体で使っています。
単体だと当然、GPUの温度は全く問題ありません。CPUもです。
ただ、キーボードの左半分はかなり暖かく、左手に汗がじっとりする感じになりますね。
SSDを使用していますが、それでもそれなりの発熱があって、左パームレストも温かいです。

暑さと湿度でPCにとって特に過酷と言われる日本ですが、このブログが多少はお役に
立てれば幸いです。



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